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今回は何代も住む人が変わり、手を加えられ100年近く生きてきた海外のチューダー様式の住宅についてご紹介します。日本でもチューダー様式の住宅は、どことなく木々や緑が似合い、住む人のプライベートを守り、重厚で永く愛着の湧く家として支持されてきました。今また改めて注目を浴びています。それは今の世代のライフスタイルの嗜好性にマッチしているのでしょう。

 

はじめに

チューダー様式の住宅はアメリカでは、19世紀後半と20世紀前半、そして20世紀後半に再びこの家屋が普及しました。これらの住宅は、16世紀初頭のチューダー・イングランドの中世建築に触発された要素を取り入れています。つまり、チューダー・リバイバルという言葉です。チューダー様式の重要な要素である、急な屋根、装飾的な半木、装飾された出入口などについては、以下をご覧ください。

 

【急斜面の多目的ルーフライン】

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チューダーの住宅の急斜面の屋根(以前の世紀の茅葺き屋根から進化したと考えられている)は、雨や雪が多く降るイングランドなどの地域に適しています。そのため、この地域の多くのチューダーの住宅が、中西部、北西部、東海岸に現れています。チューダーの屋根には、通常、自然光を取り入れるサイドゲイブルやドアーウィンドウがあります。そしてしばしば、巨大なレンガや石で覆われた煙突で飾られています。

 

【耐久性に優れた外装材】

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裕福な住宅所有者によって建てられた初期のアメリカンチューダーは、生涯にわたり続くように設計された外装材を使って建設されました。ブリックは人気のある選択肢でした。最初のレベルはしばしば精巧な設置パターンを誇り、時代を経て、装飾的な半木材(ティンバー)と組み合わせたスタッコの塗り壁(骨材からなる建築材料、湿った柔らかい状態で塗り乾くと非常に硬くなる)を特徴としています。いくつかのチューダーの家には、装飾が施された石の壁が建てられました。これらの伝統的な建築材料は、ブラウン、クリーム、ホワイトの配色がなされました。

 

【装飾的なハーフティンバーフレーミング】

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ハーフティンバーフレームとは、中世のヨーロッパで見られた木造住宅の様式のひとつで、1階はレンガや石積み、2階は塗り壁に木の柱や梁などティンバーをあらわした外観スタイルのことです。柱や梁などの構造材を外部に出し、その間の壁をしっくいなどで埋めていました。写真のチューダー・リバイバルの家は現代のもの。装飾的な半木材の化粧部材を用い、ハーフティンバーフレームのデザイン要素を残しています。

 

【窓のデザイン】

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チューダー様式の住宅は、通常、2つ、3つ、または4つのグループの背の高い、狭い複数の窓を並べるのが特徴です。古いチューダーの家にはガラス自体に鉛の格子が入っていることがあります。通常、新鮮な外気と鮮明な景色を提供するために、左右外側に開くスタイルの窓を取り入れています。また、換気を考えて上下にスライドする2つのサッシを備えたダブルハング窓も取り入れられることもあります(写真)。

 

【エレガントなエントランス】

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チューダー様式の機能は装飾的であり、また外部からの保護を目的としています。チューダー様式の家のエントランスは、厚い石積みの壁から扉を窪ませたり、ドアの上に小さな屋根を追加したりすることによって行います。小さな窓が付いた頑丈なドア、そのドアをアーチ型に囲む石材は、エレガントなルネッサンス様式の装飾と言えます。これらの装飾は、エントランスのデザインを際立たせ、建物の魅力を高めます。